頻尿と尿漏れの原因は?女性の2大悩みを解消する治療法を徹底解説―福岡薬院ひ尿器科コラム

「トイレに何度も行くし、咳をすると漏れてしまう」という、頻尿と尿漏れの二重の悩みを抱えていませんか?

40歳以上の女性の4割が尿失禁に悩んでいるという統計があり、決して珍しいことではありません。

女性のための泌尿器科では、中高年女性に頻度の高い尿失禁と過活動膀胱の治療に力を入れており、女性医師が診断から治療まで一貫して対応しています。

ここでは泌尿器科の女性医師として、頻尿と尿漏れの原因を整理し、それぞれに合った治療法を分かりやすく解説します。

1.原因が違えば治療法も変わる 

頻尿と尿漏れは別々の症状ですが、実際には両方を同時に抱える「混合性尿失禁」の方も多くいらっしゃいます。

尿漏れには大きく2つのタイプがあり、咳やくしゃみなどお腹に力が入ったときに漏れる「腹圧性尿失禁」と、急に尿がしたくなりトイレに間に合わずに漏れる「切迫性尿失禁」があります。

頻尿の多くは「過活動膀胱」が原因で、女性の有病率は15%程度とされています。

急にトイレに行きたくなる尿意切迫感が必須症状で、頻尿や夜間頻尿を伴います。

女性のための泌尿器科では、問診票・内診・超音波検査・残尿測定などで正確に診断し、原因に応じた治療を提案しています。

薬物療法、骨盤底筋トレーニング、電気刺激療法、手術など、重症度やライフスタイルに合わせた豊富な選択肢があります。

2. 女性ならではの体の構造と変化 

女性に頻尿や尿漏れが多い最大の理由は、骨盤底筋の緩みです。

骨盤底筋は膀胱や子宮、直腸などの骨盤内臓器を下から支えるハンモック状の筋肉群で、妊娠・出産や加齢によって力が弱まってしまいます。

腹圧性尿失禁は、出産や加齢、肥満などが原因で骨盤底筋や靭帯がゆるんで起こります。

咳やくしゃみ、重いものを持ち上げるなど、お腹に力(腹圧)がかかった時に尿道を支えきれず尿が漏れてしまうのです。

一方、切迫性尿失禁は膀胱の活動性が亢進するなど様々な原因により、排尿のコントロールができなくなることで起こります。

過活動膀胱の原因としては、脳血管障害・加齢・下部尿路閉塞・骨盤底の脆弱化などがありますが、原因がわからない特発性が最も多いとされています。

女性のための泌尿器科のコラムでも、出産経験のある女性や加齢に伴い起こりやすくなると解説されており、専門的な治療で改善できる症状であることを強調しています。

3. 具体例:症状別の治療法 

  • 腹圧性尿失禁の治療 

軽度であれば、骨盤底筋を鍛える「骨盤底筋体操」が非常に有効です。

骨盤底筋体操は、加齢や出産で力が弱まった骨盤底筋群や尿道括約筋を鍛えて、尿を我慢する力を復活させる体操です。

女性のための泌尿器科では、個別の部屋で女性スタッフによるマンツーマン指導を行っており、平均3回程度でトレーニングをマスターし尿漏れが改善する可能性があります。

自宅でも継続して行う必要がありますが、正しいやり方を身につければ確実に効果が期待できます。

症状が重い場合や骨盤底筋体操で改善しない場合は、薬物療法や電気刺激療法、手術(TOT手術など)が選択されます。

手術は侵襲性が低く数日間の入院で、両内股の付け根に5mm程度と膣に切開を加えて尿道の後ろにテープを挿入し尿道を支える方法です。

  • 切迫性尿失禁・過活動膀胱の治療 

切迫性尿失禁や過活動膀胱には、薬物療法が有効なことが多くなっています。

生活指導(水分摂取量や摂取タイミングのコントロール)、骨盤底筋群トレーニング、尿意を我慢する膀胱訓練なども効果的です。

膀胱訓練とは、膀胱に溜める尿の量を徐々に増やしていく訓練で、日常生活に採り入れることで改善が期待できます。

水分の摂りすぎであれば水分摂取のリズムや量を調整し、肥満や便秘があればそれらに対して治療を行うことも重要です。

  • 最新治療:インティマウェーブ 

当院では、福岡に2台しか取り扱いがない「インティマウェーブ」「インティマレーザー」を用いた治療も行っています。

インティマウェーブは、服を着たまま30分座るだけで骨盤底筋群を強化し、神経機能調整を同時に促すことで尿漏れ・尿失禁治療を行う最新機器です。

椅子に座るだけで骨盤底と体幹に「超最大収縮」を誘発する高出力磁気を用いた非侵襲治療で、骨盤底筋の強化と仙骨・陰部神経領域の調整を同時に狙います。

研究では、6回の治療で患者の約70%が性的欲求の向上や排尿制御の改善といった効果を実感し、尿漏れ量は著明に減少したと報告されています。

4. 行動:今日からできる対処法 

  • 自力で改善するための6つのポイント 

自宅でできる対策をご紹介します。

- 骨盤底筋体操を毎日続ける(1日100回目標)

- 肥満がある場合は減量する(体重が減ると腹圧が下がる)

- 水分を控えすぎず適量を保つ(1日1200~1800ml目安)

- コーヒーやアルコールなど膀胱を刺激する飲み物を控える

- 便秘を改善する(腸の圧迫が膀胱に影響する)

- 骨盤底筋に負担をかけない姿勢を意識する

  • 受診を検討すべきサイン 

次のような症状がある場合は、早めに泌尿器科を受診しましょう。

- 咳やくしゃみで毎回尿が漏れてしまい、日常生活に支障がある

- 急に我慢できない強い尿意が何度もあり、トイレに間に合わない

- 1日8回以上トイレに行き、夜間も2回以上起きる

- 排尿時の痛みや血尿を伴う頻尿がある

- 体操や生活習慣の改善を3ヶ月続けても症状が良くならない

当院では、水曜日と金曜日に女性医師による完全予約制の女性専門外来を行っており、診察・検査・治療まで一貫して女性医師と女性スタッフが対応します。

プライバシーに配慮した空間で、デリケートな症状も安心して相談できます。

頻尿と尿漏れは、多くの女性が経験する可能性がある症状で、専門的な治療で改善できるものです。

一人で悩まず、気軽にご相談ください。