女医が解説|骨盤臓器脱の手術、入院期間はどのくらい?―福岡薬院ひ尿器科コラム
「股から何か出てくる感じがする」「尿漏れがひどい」
そんな骨盤臓器脱の症状でお悩みではありませんか?
手術が必要だと聞いて、「入院期間はどれくらい?」「仕事や家事を長く休むことになるのでは?」と不安に感じている方も多いでしょう。この記事では、そんなあなたの不安を少しでも和らげるため、骨盤臓器脱の手術の種類と、一般的な入院期間について分かりやすく解説します。
もう一人で悩まずに、私と一緒に、安心できる未来への一歩を踏み出しましょう。
1. 骨盤臓器脱の手術、不安に感じていませんか?
「股から何かが出てくる」「お風呂で洗っているときに違和感がある」といった症状は、骨盤臓器脱かもしれません。この病気は命に関わるものではありませんが、日常生活の質を大きく低下させます。多くの女性が、この病気は治らないものだと諦めてしまいがちです。
骨盤臓器脱は、軽度であれば骨盤底筋を鍛える体操やペッサリーという医療器具で症状を緩和できますが、症状が重い場合や根本的な改善を望む場合には、手術が選択肢となります。しかし、「手術」と聞くと、多くの人が不安を感じるものです。
特に、仕事や家事を抱える女性にとって、入院期間や術後の回復は大きな懸念事項です。
「どれくらい入院するんだろう?」「入院中はどう過ごすの?」「退院後すぐに元の生活に戻れるのかな?」
このような不安から、手術をためらってしまう方も少なくありません。しかし、近年では医療技術が進歩し、骨盤臓器脱の手術は身体への負担が少なく、回復も早いものが増えています。手術や入院に対する不安を解消し、前向きに治療を検討するためにも、正しい知識を持つことが大切です。
2. 手術の種類と一般的な入院期間
骨盤臓器脱の手術は、様々な術式があります。患者さまの病状や健康状態、そして医師の判断によって、最適な方法が選ばれます。入院期間は1週間程度です。
まず、経腟手術は、ご自身の組織を使って下垂した臓器を元の位置に戻し、縫い合わせる方法です。膀胱瘤メインの場合、当院では経膣手術である「膣壁縫縮術および会陰形成術」をおこなっています。子宮は摘除せず、お腹も切らないため比較的侵襲が小さい術式です。
御高齢の方や性交渉不要の女性では、膣を閉鎖して臓器がさがらないようにする「膣閉鎖術」という術式もあります。
メッシュ手術(TVM手術など)は、再発を予防したい場合や、症状が重度な場合に選択されます。特殊なメッシュを挿入して臓器を支えるため、より強固なサポートが得られますが、異物を使用するためびらんや感染などの合併症リスクがあります。
さらに、腹腔鏡手術やロボット手術という選択肢もあります。これは、お腹に小さな穴をいくつか開けて行う手術で、メッシュを用いて下垂した臓器を吊り上げる方法です。手術時間は長めで手術侵襲がやや大きくなります。また、異物を使用するためびらんや感染などに注意が必要です。
入院期間は患者さまの全身状態や術後の回復状況、病院の方針によって変動する可能性があります。担当医としっかり相談し、ご自身の状態に合った治療法と入院プランを確認することが重要です。
3. 入院から退院までの流れと、当院でのサポート体制
骨盤臓器脱の手術と聞くと、入院中の生活や術後の回復について不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
実は、当院、薬院ひ尿器科は、泌尿器科の個人病院には珍しい入院施設が充実した病院です。ここでは、入院から退院までの流れと、患者さまが安心して過ごせるためのサポート体制について詳しくご説明します。
- 入院から退院までの一般的な流れ
* 入院日
手術の前日に入院していただきます。この日は、術前の最終検査(血液検査や心電図など)や、麻酔科医との面談を行います。麻酔の種類やリスクについて詳しく説明し、不安な点がないか確認します。また、手術に向けて身体の状態を整えるため、ゆったりと過ごしていただきます。
* 手術当日
手術は、患者さまの状況に合わせて、経験豊富な医師が担当します。手術後は、病室で安静にしていただきます。痛みや不快感がないか、看護師が定期的に様子を確認しますので、何かあれば遠慮なくお申し出ください。
* 術後
手術の翌日には、早期回復を目指して歩行訓練を開始します。医師や看護師の指示に従い、無理のない範囲で少しずつ身体を動かしていただきます。回復状況に応じて、食事やトイレも徐々に普段通りに戻していきます。
* 退院
通常、術後数日で退院できます。退院時には、日常生活に戻る際の注意点や、身体を動かす上での制限事項などを詳しくお伝えします。術後の不安を解消するため、質問にも丁寧にお答えします。
- 当院でのサポート体制
当院では、患者さまが安心して手術に臨めるよう、術前には十分な時間をかけてカウンセリングを行います。手術のメリット・デメリットだけでなく、入院中の生活や術後の回復について、患者さまが納得できるまで丁寧に説明します。
また、入院中も、医師と看護師が密に連携し、患者さまの回復をサポートします。些細なことでも相談しやすい環境を整え、心のケアにも配慮します。
入院から退院、そしてその後の生活まで、患者さま一人ひとりに寄り添い、最善のサポートを提供できるよう努めています。
4. 手術、入院が不安な方もお任せください
「手術を受けるなんて大げさかな」「このまま我慢したほうがいいのかな」
骨盤臓器脱に悩む多くの方が、そう考えてしまいがちです。
ほおっておいて、自然治癒するものではありませんし、放置するだけ日常生活に不便や不安が募るばかりです。
当院は女性専用外来を持ち、入院施設も充実している病院です。患者さまに適した治療、手術で一日も早く安心の日常を取り戻してください。

