「泌尿器科へ行きにくい」と感じる女性へ 泌尿器科のリアル―福岡薬院ひ尿器科コラム
「泌尿器科って、なんだか男性が行くところでしょう?」
「女性が行くのは恥ずかしい気がする…」
「デリケートな悩みだから、話しにくい…」
そう感じて、泌尿器科への受診をためらっている女性は少なくないかもしれません。
頻尿、尿漏れ、膀胱炎のような症状…。本当は悩んでいるのに、我慢してしまっていませんか。
泌尿器科は、腎臓、尿管、膀胱、尿道といった「尿の通り道」に関する専門家。
もちろん、女性のこれらの臓器も、男性と同じように診察します。
むしろ、女性特有の体の構造から、泌尿器科系のトラブルを抱えやすい方も多いのです。
この記事では、泌尿器科医の立場から、女性が感じやすい「泌尿器科への行きにくさ」の理由に寄り添いながら、実際の診療の流れや、女性に多い疾患についてお伝えします。
少しでもあなたの不安が和らぎ、健やかな毎日を取り戻すきっかけになれば幸いです。
1. なぜ「泌尿器科へ行きにくい」の?その壁
泌尿器科に対して、女性が「行きにくい」「ためらう」と感じる背景には、いくつかの理由があると思います。そのお気持ち、とてもよく分かります。
①「男性のための科」というイメージ
確かに、前立腺の病気など男性特有の疾患も扱います。
そのためか、待合室も男性が多い印象があるかもしれません。
でも、先述の通り、膀胱や尿道など男女共通の臓器が専門。女性の患者さんも、実はたくさんいらっしゃいます。
② デリケートな部位の悩みだから
排尿に関する悩みは、とてもプライベートなこと。人に相談しにくいと感じるのは自然です。
特に異性の医師には話しにくいと感じる方もいるでしょう。
私たちは、患者さんの羞恥心に配慮し、話しやすい雰囲気を作るよう常に心がけています。
③ どんな診察をされるのか不安
「内診台に上がるの?」「痛い検査はある?」など、診察内容への不安も大きいでしょう。
診察は、まず丁寧な問診から。必ずしもすぐに内診が必要とは限りません。
必要な検査についても、きちんと説明し、納得いただいてから行います。
④ 待合室の雰囲気
周りの目が気になる、という方もいらっしゃるかもしれません。
最近では、女性の患者さんへの配慮から、呼び出し方法を工夫したり、プライバシーに配慮した空間作りをしたりするクリニックも増えています。
これらの「壁」を感じてしまうのは、決してあなただけではありません。
でも、その壁の向こうには、悩みを解決する道があるかもしれません。
2. 女性に多い泌尿器科の病気
泌尿器科が、女性の悩みにどれだけ関わっているか、具体的な病気を挙げてみましょう。
「これって私のことかも?」と思い当たる方もいるかもしれません。
● 頻尿・尿意切迫感(過活動膀胱)
急に強い尿意を感じてトイレに駆け込む、何度もトイレに行く。
これは「過活動膀胱」の代表的な症状。40歳以上の女性の8人に1人が悩んでいるとも言われます。生活の質を大きく下げるこの症状、治療で改善が期待されます。
● 尿漏れ・尿失禁
咳やくしゃみ、重い物を持った時に漏れる「腹圧性尿失禁」、トイレまで間に合わず漏れる「切迫性尿失禁」。
特に出産経験のある女性や、加齢に伴い起こりやすくなります。
「仕方ない」と諦めず、適切なケアや治療で、パッドのいらない生活を目指しましょう。
● 膀胱炎(尿路感染症)
女性は男性に比べて尿道が短いため、細菌が膀胱に入りやすく、膀胱炎を繰り返しやすい傾向があります。
排尿時の痛み、頻尿、残尿感などの症状があれば、早めの治療が大切。
繰り返す場合は、背景に別の原因がないか調べることも重要です。
● 骨盤臓器脱
加齢や出産などで骨盤底の筋肉が緩み、膀胱や子宮、直腸などが下がってくる状態です。
「何か下がってくる感じ」「尿が出にくい」「頻尿」などの症状が出ます。
程度に応じた治療法(体操、装具、手術)があります。
これらの悩みは、決して珍しいことではありません。
多くの女性が経験する可能性があるもの。そして、専門的な治療で改善できるものなのです。
3. 安心して受診できるために薬院泌尿器科医院ができること
「それでもやっぱり不安…」という方へ。
当院では、女性の患者様に安心して受診していただくための専用外来を設けました。
女性医師による女性専門外来として、ご予約を受け付けています。完全予約制で、診察室も別。プライバシーの確保には十分配慮していますのでどうぞ安心して受診してください。
4. 一人で悩まないで
泌尿器科は、決して男性だけのための場所ではありません。
頻尿、尿漏れ、膀胱炎など、多くの女性が抱える悩みに寄り添い、専門的な知識と技術でサポートする場所です。
勇気をだしてその一歩を踏み出すことで、長年の悩みから解放されるかもしれません。
おしゃれを楽しんだり、旅行に出かけたり、仕事や趣味に打ち込んだり…。
排尿の悩みで、あなたの可能性を制限しないでください。
どうか一人で抱え込まず、まずはご相談にいらしてください。
あなたの毎日が、もっと快適で輝くものになるよう、全力でお手伝いします。

