女性の泌尿器科受診!何される?大丈夫、怖くない!―福岡薬院ひ尿器科コラム
「泌尿器科、行ってみたいけど…どんなことされるんだろう?」
「痛い検査や、恥ずかしい診察はあるのかな…?」
頻尿や尿漏れ、膀胱炎かもしれない症状があっても、診察への不安から、受診をためらってしまう…。そんなお気持ち、すごくよく分かります。未知のことには、誰だってドキドキしますよね。
でも、どうぞ安心してください。
泌尿器科の診察は、皆さんが想像するほど、怖いものではありません。
この記事では、泌尿器科医の私が、女性が受診された場合の流れを具体的に解説。「何されるの?」という不安を解消し、「これなら大丈夫かも」と思っていただけるよう、分かりやすくお伝えします。
あなたの健康と、毎日を笑顔で過ごすために。さあ、一緒に見ていきましょう。
1. 心配ご無用!まずはお話から
泌尿器科の診察は、いきなりベッドに寝て…ということはありません。
まず一番大切なのは、あなたのお話をじっくりと聞かせていただくこと、「問診」です。
落ち着いた診察室で、医師と向き合って座り、リラックスしてお話しください。
* どんな症状がありますか? (例:トイレが近い、漏れる、排尿時に痛む)
* いつから気になりますか?
* どんな時に症状が出やすいですか?
* これまでにかかった病気や、今飲んでいるお薬はありますか?
* 普段の生活で、どんなことに困っていますか?
など、あなたの状態を正確に把握するために、いくつか質問をさせていただきます。
もし、話すのが苦手だったり、緊張してしまったりするなら、症状をメモに書いてきてくださっても大丈夫ですよ。
恥ずかしいと感じるかもしれませんが、私たちはプロです。たくさんの患者さんの悩みを聞いてきましたから、どうぞ安心して、ありのままをお話しください。
この「お話」を通して、症状の原因を探り、どんな検査が必要か、一緒に考えていきます。
2. 基本は採尿とエコー検査
問診の次に行うことが多いのが、基本的な検査です。
その代表が「尿検査」と「超音波(エコー)検査」。どちらも痛みはありません。
【尿検査】
これは、あなたの尿からたくさんの情報が得られる、とても大切な検査。
クリニック内の清潔なトイレで、専用のカップに尿を採っていただきます。
提出すれば、あとは検査機器や顕微鏡で分析します。
尿に血が混じっていないか(血尿)、細菌がいないか(感染)、糖やタンパクが出ていないかなどを調べます。膀胱炎などの感染症の診断には欠かせません。
【超音波(エコー)検査】
これは、超音波を使って、体の中の様子を画像で見る検査です。
多くの場合、まずはお腹の上から診る「経腹エコー」を行います。
下腹部に少しひんやりするゼリーを塗り、プローブという機械をそっと当てるだけ。
腎臓や膀胱の形、結石や腫瘍の有無、そして排尿後に膀胱に尿が残っていないか(残尿測定)などを確認できます。
放射線を使わないので、妊娠の可能性がある方でも安心して受けていただけます。
痛みも全くありませんから、リラックスして受けてくださいね。
この二つの基本的な検査だけで、診断がつくことも少なくありません。
3. 少し詳しい検査が必要な場合
症状の原因によっては、もう少し詳しい検査をお勧めすることがあります。
もちろん、なぜその検査が必要なのか、どんなことをするのか、きちんと説明し、ご納得いただいてから行いますので、安心してください。
【内診】
骨盤臓器脱(膀胱や子宮などが下がってくる病気)が疑われる場合などに行います。
婦人科の診察と同じように、内診台で診察。
プライバシーに配慮し、タオルなどでお体を覆いながら、骨盤底筋の状態や臓器の下垂の程度を確認します。
少し緊張するかもしれませんが、できるだけリラックスできるよう、優しく行います。
【膀胱鏡検査】
血尿の原因を詳しく調べる場合や、膀胱内の腫瘍や結石が疑われる場合などに行います。
尿道から、細くて柔らかいカメラ(膀胱鏡)をそっと挿入し、膀胱の中を直接観察する検査です。
「痛そう…」と心配される方が多いですが、挿入時にリラックスして力をいれないようにすると、強い痛みを感じることは少ないです。
少し違和感があるかもしれませんが、検査自体は数分で終わります。
膀胱の中の状態がはっきり分かる、とても重要な検査です。
【尿流量測定・残尿測定】
尿の勢いを測ったり(専用のトイレで排尿するだけ)、排尿後にどれくらい尿が残るかをより正確に測ったりする検査。これも痛みはありません。
これらの検査も、決して全ての女性に必要なわけではありません。
あなたの症状に合わせて、本当に必要な検査だけを、相談しながら進めていきます。
4. まとめ:不安よ、さようなら!
女性の泌尿器科受診、いかがでしたか?「何されるんだろう?」という不安は、少し和らぎましたでしょうか。
診察は、まず丁寧な「お話」から。
そして、基本は痛みのない「尿検査」と「エコー検査」。
詳しい検査が必要な場合も、必ず理由を説明し、あなたの気持ちに寄り添いながら、できるだけ快適に進められるよう配慮します。
泌尿器科は、決して「怖い場所」ではありません。
あなたの抱える不快な症状の原因を見つけ、治療し、より快適な毎日を取り戻すためのお手伝いをする場所です。
「大丈夫、怖くない!」
そう心で唱えて、もし排尿に関する悩みがあるのなら、どうぞ勇気を出して、私たち専門医に相談に来てください。女性専用外来でお待ちしております。

